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【コラム】いちじくのこと(歴史編)

お久しぶりの更新となってしまいました。

季節はいちじくの頃ですね…

市場にもいちじくが出回っていますが、うみねこでは今年はまだ収穫に至らず。

待てどもなかなか熟さないんです。


今年は、気温がずっと低いままだったり、後半は逆に暑さがまだ残ってなかなか気温が下がらなかったりと、いちじくが熟すには難しい気候なのかもねとスタッフで話しつつ、「トトロのどんぐり」さながら、「まだかなー まだかなー」と日々待っているところです。


ご注文いただいた皆さんには、収穫し次第ご連絡し、発送とさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。


★イチジクの予約注文はこちらからも受付中です★


今日は、ちょっと豆知識を‥

いちじくの発見っていつごろかご存じですか?

なんと、1万1000年前のヨルダン渓谷の遺跡から栽培されていたであろういちじくの実が見つかっているそうです。

小麦よりも1000年も古くて、人類最古の作物である可能性が高いというお話もあります。

(米ハーバード大の研究チームが2006年に発表しています)


旧約聖書やエジプトの壁画にも書いてあったり…アダムとイブが体を隠したのっていちじくの葉っぱだったり、そもそも禁断の果実はリンゴではなくいちじくだった…なんて話も。

(これは余談ですね笑)


さて、無花果の出身地ってどこなんでしょうか。

ヨルダン渓谷で1万1000年前に見つかったということは…やはりアラビア半島南部が原産と言われています。

日本へのルートとしては、アラビア→ヨーロッパ→ペルシャ→中国と伝わりました。そこから日本にやってくるわけなんですが、日本には2つの説があり、

江戸時代に中国から伝わったとされているものと、ポルトガルから伝わったとされるものがあり、(長崎に伝わったという説と、天草に伝わった説があります)

入ってきた当初、いちじくは「薬用」として扱われていましたが、生産量が増えるとともに食用に変化していきました。


イチジクの名前は、無花果 と書きますが、名前の由来は 1日1つの実が熟すから一熟→いちじくとなった説や、ひと月かけて実が熟すので「一熟」でいちじくとなった説などがあります。

すでに中国でも古語になりつつあるこの漢字→映日果 映日紅(中国由来)えいじつか→いちじくとか…

(個人的にはなんだか映日紅の漢字の雰囲気が素敵だなと感じます)


ということで、今日はいちじくの豆知識をご紹介しました。

秋果…間もなく収穫できることを願って(あとちょっと!)今しばらくお待ちくださいませ。



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